2026年10月の療法食価格改定に備える動物病院|フード注文・在庫・予約案内の見直し方

2026年10月、一部の動物病院専用フードで価格改定が予定されています。ペットラインの公式オンラインストア「どうぶつ病院宅配便」では、2026年10月1日から「ドクターズケア」と「ドクターズダイエット」のドライタイプ製品について、新価格が適用される予定です。

価格改定の前後は、飼い主からの問い合わせや注文が増えたり、商品によっては在庫の確保や受け渡し日の調整が必要になったりする可能性があります。フードを取り扱う動物病院では、価格の確認だけでなく、注文受付、在庫管理、受け渡し、飼い主への案内まで含めて運用を整理しておくことが重要です。

この記事では、2026年10月に予定されている価格改定の概要を確認したうえで、動物病院が見直したいフード注文・在庫・予約案内のポイントを解説します。

この記事のポイント

・2026年10月1日から、ペットラインの一部動物病院専用フードで価格改定が予定されています。
・価格改定前後は、対象商品の確認、院内価格の設定、在庫数、注文・受け渡し方法を整理することが重要です。
・療法食は価格だけで商品を変更せず、獣医師の判断・指導に沿って案内する必要があります。
・RESERVAでは、予約時に選択するフードなどのオプションについて、予約と連動した在庫管理ができます。

2026年10月に予定されている動物病院専用フードの価格改定

ペットラインの公式オンラインストア「どうぶつ病院宅配便」では、2026年10月1日(木)16時以降の注文分から、「ドクターズケア」と「ドクターズダイエット」のドライタイプ製品について価格を改定すると案内しています。

項目公式案内の内容
新価格の適用2026年10月1日(木)16時以降の注文分
対象製品ドクターズケア、ドクターズダイエットのドライタイプ製品
対象外ドクターズケアのウェットタイプ製品、ダイエティクス全製品
現行価格2026年9月30日(水)23時59分までの注文分
システムメンテナンス10月1日(木)0時~15時59分を予定

また、公式案内では、9月は注文数の増加が見込まれ、一時的な売り切れや、発送まで通常より時間を要する可能性があることも案内されています。

なお、「ドクターズケア」は療法食ですが、「ドクターズダイエット」は総合栄養食です。今回の価格改定は療法食だけを対象としたものではなく、両ブランドの対象となるドライタイプ製品について実施されます。

また、この案内はペットライン公式オンラインストアにおける価格改定についてのものです。すべての療法食メーカーや、すべての動物病院で同じ日に一律の価格改定が行われることを示すものではありません。対象商品を院内で取り扱っている場合は、仕入価格や院内での販売価格、適用時期について自院の取引条件や運用方針を確認する必要があります。

価格改定前後に動物病院で確認したいこと

フードの価格が変わる際は、販売価格だけを変更するのではなく、受付から受け渡しまでの流れを確認しておくことが重要です。特に、改定前後で注文が増える場合は、スタッフによって案内内容が異ならないよう、院内ルールをあらかじめ決めておきます。

確認項目確認したい内容
対象商品どの商品・容量が価格改定の対象になるか
院内販売価格いつから、いくらに変更するか
価格の適用基準注文日・入荷日・受け渡し日のどの時点で価格を決めるか
在庫現在庫、入荷予定、予約・取り置き分を確認できるか
注文方法電話、窓口、Webなど、どの方法で注文を受け付けるか
受け渡し受け取り可能日や来院方法をどのように案内するか
飼い主への案内対象商品、価格変更日、注文方法を事前に伝えられているか

フード注文・在庫管理で起こりやすい課題

注文が集中して在庫状況を把握しにくくなる

価格改定前には、対象商品を早めに購入したい飼い主から注文が集中する場合があります。通常時の在庫数を基準に運用していると、注文済みの商品を含めた実際の残在庫がわかりにくくなり、受け付けた後で在庫不足に気づく可能性があります。

「棚にある在庫」と「すでに注文を受けている数量」を分けて把握し、これから受け付けられる数量を確認できる状態にしておくことが重要です。

価格の適用時期について問い合わせが増える

価格改定日をまたぐ注文では、「9月中に注文すれば旧価格なのか」「受け取りが10月になった場合はどうなるのか」など、価格の適用基準に関する問い合わせが生じやすくなります。

動物病院側で、注文日、入荷日、受け渡し日のどの時点を基準にするかを決め、スタッフが同じ内容を案内できるようにします。予約ページや院内掲示などでも確認できるようにすると、個別の問い合わせを減らしやすくなります。

電話での注文受付に確認作業が集中する

フード注文を電話だけで受け付けている場合、スタッフは商品名、容量、数量、飼い主情報、受け取り希望日などをその都度確認する必要があります。診療時間中に問い合わせが集中すると、受付業務や診療補助と重なり、確認漏れや伝達ミスにつながる可能性があります。

よく注文される商品については、受付方法や確認項目を統一し、スタッフが同じ手順で処理できるようにすると管理しやすくなります。

注文済み商品と院内在庫の対応関係がわかりにくい

商品を取り置く場合、院内に在庫があっても、その一部がすでに別の飼い主の受け取り分として確保されていることがあります。物理的な在庫数だけを確認していると、実際に新しい注文へ割り当てられる数量とずれる場合があります。

現在庫、注文・予約済み数量、追加発注が必要な数量を分けて把握することが、欠品や二重受付を防ぐうえで重要です。

価格改定に備えたフード注文・在庫管理の見直し方

1.取り扱い商品と価格改定対象を整理する

まず、院内で取り扱っている商品一覧とメーカーの価格改定情報を照合します。ブランド名だけでなく、犬用・猫用、商品名、容量などまで確認し、対象商品を特定します。

価格改定の対象外となる商品が混在している場合は、対象・対象外を明確に分けておくと、スタッフが案内しやすくなります。

2.価格変更のタイミングを院内で統一する

メーカーや仕入先の価格変更日を確認したうえで、院内販売価格を変更する場合のタイミングを決めます。

特に、価格改定前に注文を受けて改定後に商品を渡すケースでは、どの価格を適用するかを事前に決めておくことが重要です。受付担当者によって案内が変わらないよう、院内で共有します。

3.現在庫・注文済み数量・入荷予定を分けて確認する

在庫管理では、単に棚にある数量だけでなく、すでに受け付けた注文や取り置き分も考慮します。

在庫情報確認する目的
現在庫院内に実際にある数量を確認します。
注文・取り置き済みすでに飼い主へ提供予定となっている数量を確認します。
新規受付可能数追加で注文を受け付けられる数量を確認します。
入荷予定次回入荷日と入荷予定数量を確認します。
不足数注文予定に対して追加発注が必要な数量を確認します。

価格改定前後のように注文数が変動しやすい時期は、通常より短い間隔で在庫状況を確認すると、欠品や過剰在庫を把握しやすくなります。

4.フード注文と診療予約の受付方法を整理する

継続して使用しているフードの受け取りと、診療や食事内容の相談を同じ方法で受け付けていると、受付時に来院目的を確認する作業が増えます。

病院の運用に応じて、「診療予約」「フードに関する相談」「フード受け取り」など受付目的を整理すると、飼い主が適切な方法を選びやすくなります。継続購入だけでよい場合と、獣医師への相談が必要な場合を院内方針に沿って分けることが重要です。

5.飼い主へ価格改定と注文方法を事前に案内する

価格改定前には、対象商品を利用している飼い主へ必要な情報を早めに案内します。単に「値上げします」と伝えるだけでなく、いつから、どの商品が、どのように変わるのか、注文や受け取りはどうすればよいのかまで示すとわかりやすくなります。

  • 価格改定の実施日
  • 院内で取り扱う対象商品
  • 変更後の価格
  • 旧価格・新価格の適用基準
  • 注文受付方法
  • 受け取り可能な日時
  • 在庫切れの場合の対応
  • 商品について相談したい場合の連絡方法

Webサイト、院内掲示、LINEやメールなど複数の方法で同じ内容を案内すると、来院時や電話で繰り返し説明する負担を減らしやすくなります。

療法食は価格だけで変更せず獣医師への相談につなげる

療法食は、特定の病気や健康状態に合わせて栄養成分が調整されたフードです。ペットラインも、療法食について獣医師の指導に基づいて与える必要があると案内しています。

価格改定によって飼い主から「別の商品に変更したい」「価格の安い商品へ切り替えたい」と相談を受ける場合も考えられます。しかし、価格だけを理由に病院側が一律に代替商品を案内するのではなく、犬や猫の状態や食事管理の目的を踏まえて獣医師へ相談できる導線を整えることが重要です。

特に初めて療法食を利用する場合や、現在使用している商品から変更したい場合は、フード注文だけで完結させず、病院の診療方針に沿って必要な相談へ案内します。

価格改定前後の運用チェックリスト

  • 院内で取り扱っているフードの価格改定情報を確認した
  • 対象商品と対象外商品を整理した
  • 院内販売価格と変更日を決めた
  • 旧価格・新価格を適用する基準を決めた
  • 現在庫と注文・取り置き済み数量を把握できている
  • 在庫不足時の対応方法を決めた
  • 追加発注に必要な日数を確認した
  • フード注文の受付方法をスタッフ間で統一した
  • 飼い主へ価格改定と注文方法を案内した
  • 療法食の変更相談を獣医師へつなぐ手順を確認した

RESERVA 動物病院でフード注文・在庫管理を効率化

画像引用元:RESERVA 動物病院

予約とフードの在庫を連動して管理

RESERVA 動物病院は、診療予約、ワクチン接種、健康診断、オンライン診療など、動物病院の予約受付・管理に対応する予約システムです。診察予約時に、フードやサプリメントなどを追加する「オプション機能」も利用できます。

RESERVAの無料アカウント作成

2026年9月には、予約時に選択するオプションについて、予約内容と連動して在庫を管理できる「オプション在庫管理」が追加されました。フードを予約時のオプションとして受け付ける運用では、注文数量と在庫をあわせて管理する際に活用できます。

  • 予約内容に応じた在庫の自動更新:予約時に選択されたオプションの数量に応じて在庫数が減算されます。数量変更やキャンセルも在庫へ反映されます。
  • 総在庫・期間別在庫:共通の在庫数を管理する「総在庫」と、予約日・予約月ごとに管理する「期間別在庫」を選択できます。
  • 在庫不足時の受付制御:在庫が不足した場合に予約を受け付けるかどうかを設定できます。
  • 在庫状況の一覧確認:残在庫、今後の使用予定、不足数などを確認できます。
  • オプションの説明文・画像:商品内容を説明文や画像とともに予約画面へ掲載できます。

例えば「フード受け取り」の予約メニューを用意し、対象商品をオプションとして設定することで、予約時に商品を選択してもらい、その数量を在庫管理へ反映する運用が考えられます。実際の設定は、病院の診療方針やフード販売の運用に合わせて設計します。

なお、オプション在庫管理は、予約時に選択されるオプションと在庫を連動させる機能です。仕入れ、ロット、賞味期限など院内で別途管理が必要な情報については、既存の在庫管理方法と組み合わせて運用します。

オプション在庫管理について詳しく見る

※オプション在庫管理はスイートプランで利用できます。利用できる予約タイプ・料金プランなどの最新情報は、RESERVA 動物病院の料金・機能案内をご確認ください。

お知らせ配信で価格改定や注文方法を案内

RESERVA 動物病院では、LINEやメールによるお知らせ配信も活用できます。来院履歴などをもとに対象者を整理し、価格改定日、注文方法、受け取り方法などを事前に案内することで、個別連絡の負担を減らしやすくなります。

価格改定だけでなく、入荷状況、休診日前の注文締切、年末年始など長期休診前の注文方法を案内する用途にも活用できます。

動物病院向け予約システム「RESERVA 動物病院」を確認する

フード注文を予約管理に組み込む際のポイント

フード注文をWeb予約へ組み込む場合は、すべての商品やすべての飼い主を一律にオンライン注文へ移行する必要はありません。病院の運用に合わせ、Webで受け付ける範囲と、診察や電話確認が必要な範囲を分けることが大切です。

ケース受付方法の考え方
継続して同じフードを利用院内方針に応じて、受け取り予約や商品選択をオンライン化
初めて療法食を利用獣医師への相談・診療へ案内
別の商品への変更を希望現在の状態を確認できるよう、獣医師への相談へ案内
在庫切れ入荷予定や代替の案内方法を院内ルールに沿って対応
体調に変化がある単なるフード注文ではなく、必要に応じて診療へ案内

予約システムは療法食の適否を判断するものではありません。商品選択や食事管理については獣医師が判断し、予約システムは注文受付や在庫確認、受け渡し案内を効率化するための仕組みとして活用します。

よくある質問

2026年10月にすべての療法食が値上げされますか?

いいえ。本記事で取り上げているのは、ペットラインが2026年10月1日から予定している一部の動物病院専用フードの価格改定です。すべてのメーカー・療法食が同時に価格改定されることを示すものではありません。自院で取り扱う各メーカーの最新情報を確認してください。

今回の価格改定は療法食だけが対象ですか?

いいえ。対象には療法食である「ドクターズケア」に加え、総合栄養食である「ドクターズダイエット」のドライタイプ製品も含まれます。一方、ドクターズケアのウェットタイプ製品やダイエティクス全製品は対象外と案内されています。

動物病院も10月1日に販売価格を変更する必要がありますか?

ペットラインの公式案内は「どうぶつ病院宅配便」における価格改定についてのものです。動物病院での仕入価格や院内販売価格の変更時期は、取引条件や病院の方針によって異なります。仕入先からの案内を確認したうえで、自院の販売価格と適用時期を決める必要があります。

価格が上がる場合、別の療法食へ変更してもよいですか?

療法食は特定の病気や健康状態に合わせて栄養成分が調整されたフードであり、獣医師の指導に基づいて使用する必要があります。価格だけを理由に自己判断で変更するのではなく、現在の健康状態や治療目的を踏まえて獣医師へ相談することが重要です。

RESERVAではフードの在庫を管理できますか?

RESERVAのオプション在庫管理では、予約時に追加で選択するフードなどのオプションについて、予約数量と連動して在庫を管理できます。予約による自動減算、総在庫・期間別在庫、在庫不足時の受付設定、残在庫や不足数の確認などに対応しています。

フード注文をすべてWeb予約に切り替える必要がありますか?

すべてを切り替える必要はありません。継続して同じフードを受け取る場合はWebで受け付け、初回利用や商品変更、体調について相談が必要な場合は診療や電話へ案内するなど、病院の方針に合わせて受付方法を分けることができます。

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まとめ

2026年10月には、ペットラインの一部動物病院専用フードで価格改定が予定されています。対象商品を取り扱う動物病院では、価格変更の確認だけでなく、現在庫、注文済み数量、追加発注、飼い主への案内まで一連の運用を見直すことが重要です。

特に価格改定前後は、注文の集中や価格に関する問い合わせが発生する可能性があります。対象商品、価格の適用基準、注文方法、受け渡し方法をあらかじめ整理し、スタッフ間で案内内容を統一しておくと対応しやすくなります。

RESERVA 動物病院では、フードなどを予約時のオプションとして設定し、予約内容と連動した在庫管理に活用できます。療法食については獣医師による適切な判断・指導を前提としながら、注文受付や在庫確認、受け渡し案内といった周辺業務を整理し、飼い主とスタッフ双方にとってわかりやすい運用を整えましょう。

参考情報

  • ペットライン「※重要※ドクターズシリーズ(ドライ製品)価格改定のご案内」
  • ペットライン「動物病院専用フード」
  • RESERVA 動物病院「オプションの在庫管理ができるようになりました」
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